墓じまいが急増する理由とは?最新データで見る増加の背景と、墓じまい後に選ばれる供養方法6選
墓じまいとは?基本をおさらい
「墓じまい」とは、既存のお墓を撤去・解体して更地に戻し、遺骨を別の方法で供養し直すことをいいます。行政上は「改葬」と呼ばれ、遺骨を今のお墓から別の場所(永代供養墓・樹木葬・納骨堂など)や別の方法(海洋散骨・手元供養など)に移す手続き全体を指す言葉です。
墓じまいの具体的な手続きの流れや、離檀料・魂抜きのお布施・工事費用などの費用内訳については、SOBANIの別記事「墓じまいでしなければならない5つのこと」で詳しく解説しています。本記事では、なぜ今これほど墓じまいが増えているのか、そしてそのあとに選ばれている供養方法にフォーカスして解説します。
【最新データ】墓じまいの件数はこれだけ増えている
「墓じまいが増えている」という話は感覚的なものではなく、複数の公的統計・調査データで裏付けられています。
国の統計で見る改葬件数の推移
厚生労働省「衛生行政報告例」によると、全国の改葬件数(お墓から遺骨を別の場所・方法に移した件数)は2024年度に176,105件にのぼりました。2015年度の91,567件と比べると、約9年間で1.9倍以上に増加しています。死亡者数100人あたりの改葬件数で見ても、2015年度の6.9件から2024年度には10.6件へと増えており、亡くなる人の数そのものの増加ペース以上に、改葬(墓じまい)を選ぶ割合が高まっていることがわかります。
業界調査でも「急増」を裏付けるデータ
株式会社鎌倉新書が2026年1月に実施した「改葬・墓じまいに関する実態調査」(改葬・墓じまいを検討・実施した733人が回答)でも、同様の傾向が確認できます。
- 墓じまいを検討した理由(複数回答)は「お墓が遠方にある」52.0%、「お墓の継承者がいない」44.1%がトップ2
- 改葬先として選ばれた供養方法は「永代供養(合祀・合葬)」が43.2%で最多。前回調査の30.9%から12ポイント以上増加しており、支持が急拡大している
- 次いで「樹木葬」24.1%、「納骨堂」13.3%と続き、継承者を必要としない供養形態(合祀・合葬、樹木葬、納骨堂の合計)が全体の約81%を占める
- 実施にかかった費用は「31万円〜70万円」が31.3%で最多。70万円以下で完了したケースが全体の約半数を占める
これらのデータから、墓じまいは単発のニュースで話題になっているだけでなく、実際に選ぶ人が年々増えている、継続的なトレンドであることがわかります。
検討したものの、実行に踏み切れなかった人もいる
一方で、同調査では墓じまいを検討したものの実行に至らなかった人の存在も明らかになっています。中止・保留の理由としては「費用がかかりすぎる」がもっとも多く挙げられ、実際に進める際の困難な点としては「改葬先(引っ越し先)選び」と「役所での手続き」が上位に並びました。つまり、墓じまいへの関心自体は広がっている一方で、費用面や手続きの煩雑さがハードルになっているケースも少なくないということです。次章以降で紹介する供養方法ごとの費用相場や基本的な流れは、こうしたハードルを事前に把握しておくための参考にしてください。
なぜ今、墓じまいが急増しているのか|3つの背景
1. 次の世代に管理の負担をかけたくない
最も大きな理由は、子どもや孫の世代に「お墓の管理」という負担を引き継がせたくないという思いです。少子化や核家族化が進む中で、遠方に住む子や孫がお墓参りや掃除、寺院とのお付き合いを続けていくことは現実的に難しくなっており、「元気なうちに自分たちで整理しておきたい」と考える人が増えています。実際、鎌倉新書の調査でも「継承者がいない」ことを検討理由に挙げた人は44.1%にのぼり、単なる懸念ではなく行動に移す人が増えていることがわかります。
2. お墓が遠方にある・アクセスが難しい
進学や就職で地元を離れたまま暮らす人が多くなったことで、実家のお墓が遠方にあり、お墓参りや管理のたびに帰省が必要になるケースが目立ちます。同調査でも「お墓が遠方にある」ことを理由に挙げた人が52.0%と最も多く、地理的な距離が墓じまいの最大の引き金になっていることがうかがえます。近年は夏場の猛暑でお墓参り自体の身体的な負担が大きくなっていることも、墓じまいを後押しする一因として指摘されています。マネー現代の取材では、炎天下の中で草むしりや墓石の掃除を行うことの体力的なつらさが、墓じまいを考えるきっかけになったという声も紹介されており、単に「距離」だけでなく「体力的に続けられるかどうか」も判断材料になっていることがわかります。
3. 継承者がいない・親族間の事情
未婚率の上昇や子どものいない世帯の増加により、そもそもお墓を継ぐ人がいないケースも増えています。また、僧侶でジャーナリストの鵜飼秀徳氏は、近年の墓じまいについて「継承者がいるにもかかわらず、親族間で十分に話し合わないまま進められるケースもあり、お墓の問題は家族関係を映す鏡になっている」と指摘しており、単純な「継承者不在」だけでなく、家族それぞれの事情が背景にあることも少なくありません。墓じまいを検討する際は、こうした親族間の合意形成が後々のトラブルを避けるうえでも重要になります(詳しくは後述します)。
地方でも進む墓じまい|札幌市のケースから見えること
墓じまいの増加は都市部・地方を問わず全国的な動きです。2026年9月に報じられた事例では、札幌市営霊園における墓の返還区画数が前年度に675区画と過去最多を記録し、10年前と比べて約6倍に増加したことが明らかになりました。返還にかかる費用は一般的に約20万円からとされています。
札幌市の担当部署は「お孫さんやお子さんに迷惑をかけたくないということで、墓じまいをする人が増えている」とコメントしており、前章で紹介した全国データと同じ傾向が、地域の現場でも裏付けられていることがわかります。人口減少や高齢化が進む地方都市ほど、この傾向は今後さらに強まる可能性があります。実際、地方の石材店や霊園関係者からも「墓じまいの相談件数が年々増えている」という声が各地で聞かれており、北海道に限らず全国的に共通する動きであることがうかがえます。都市部ではお墓の後継者不足、地方では過疎化による管理者の減少と、地域ごとに事情は異なりますが、いずれも「今のお墓をこのまま維持し続けることが難しい」という共通の課題に行き着いています。
墓じまいのメリットとデメリット
墓じまいを検討する際は、メリットだけでなくデメリットも理解したうえで判断することが大切です。
メリット
- お墓の維持管理(掃除・草むしり・修繕費・管理費の支払いなど)から解放され、体力的・金銭的な負担が軽くなる
- 子や孫の世代に、お墓の管理という負担をそのまま引き継がせずに済み、「迷惑をかけたくない」という気持ちを形にできる
- 遠方のお墓を、自宅から通いやすい場所や、そもそも通う必要のない供養方法(永代供養・手元供養など)に変えられる
- 永代供養や樹木葬など、宗派を問わず利用できる供養方法を選べる場合が多く、寺院とのお付き合いの負担を減らせることもある
デメリット
- 離檀料や墓石の解体・撤去費用、新しい供養先の費用など、まとまった費用が一度にかかる
- 合祀タイプの永代供養を選んだ場合、あとから遺骨を個別に取り出せなくなるため、気持ちが変わっても後戻りができない
- 親族間で「お墓を残したい」「墓じまいしたい」と意見が分かれ、話し合いに時間がかかることがある
- 寺院との関係によっては、離檀の相談自体がしづらいと感じたり、想定外の離檀料を提示されたりすることもある
メリット・デメリットの両方を家族で共有したうえで、次章で紹介する流れに沿って進めていくと、後悔の少ない選択がしやすくなります。
墓じまいの基本的な流れ
墓じまいは、大きく分けると次のようなステップで進みます。細かい手続き(改葬許可申請の書類や役所での手続きなど)については「墓じまいでしなければならない5つのこと」で詳しく解説していますので、ここでは全体の流れを簡単に押さえておきましょう。
- 親族間で墓じまいの方針・費用負担について話し合う(誰が費用を負担するか、誰が新しい供養先を管理するかを含めて早めに共有する)
- 新しい供養先(永代供養墓・樹木葬・納骨堂・手元供養など)を決める(前章の比較表を参考に、費用・立地・宗旨宗派の制限を確認する)
- 現在のお墓がある寺院・霊園の管理者に墓じまいの意向を伝える(離檀料や閉眼供養の日程についてもこの段階で相談する)
- 市区町村役場で「改葬許可申請」の手続きを行う(受入証明書・埋蔵証明書など、自治体ごとに必要書類が異なるため事前確認が必要)
- 閉眼供養(魂抜き)を行い、遺骨を取り出す
- 墓石の解体・撤去工事を行い、区画を更地にして返還する(工事業者への依頼から完了まで数週間かかることが多い)
- 新しい供養先へ遺骨を納める、または手元供養として自宅に安置する
特に3〜4の段階で、寺院とのやり取りや自治体ごとの書類様式の違いにつまずく人が多いため、早めに情報収集を始めることをおすすめします。全体として、話し合いの開始から完了まで数ヶ月単位で見込んでおくと余裕を持って進められます。
墓じまいは「終活」「実家整理」の一環として考える
墓じまいは、単独で切り離して考えるよりも、終活や実家の片付け・相続の準備と合わせて進めると、家族の負担を大きく減らすことができます。特に、実家が遠方にある場合や、親が高齢になってきた場合には、次のようなタイミングで一緒に検討する家庭が増えています。
- 実家の片付け・生前整理をするタイミングで、お墓の今後についても話し合う
- 相続の手続き(遺産分割協議など)と合わせて、祭祀財産(お墓・仏壇・位牌など)の承継者を決めておく
- エンディングノートに、自分が亡くなったあとのお墓や供養方法についての希望を書き残しておく
お墓や遺骨は、法律上「祭祀財産」として相続財産とは別の扱いを受けるため、通常の遺産分割協議とは異なる手続きが必要になる点にも注意が必要です。実家の片付けや相続の準備を進める中で「お墓をどうするか」も一緒に整理しておくと、いざというときに家族間での混乱を防ぎやすくなります。
墓じまいのあと、どんな供養方法が選ばれている?
墓じまいをしたあと、遺骨をどう供養するかは人によってさまざまです。前述の鎌倉新書の調査では「永代供養(合祀・合葬)」が43.2%と最も多く選ばれていますが、実際の現場では樹木葬や海洋散骨といった、自然に還すタイプの供養を選ぶ人も着実に増えています。
例えば、北海道釧路市のある寺院では、この1年間で樹木葬の契約が約360区画に達し、ペットと一緒に埋葬できるプランも人気を集めています(費用の目安は約25万円から)。また、海洋散骨を手がける北海道の事業者では、年間約40件の散骨を実施し、相談件数は100件を超えるなど、需要が年々拡大しているといいます(費用の目安は約8万円から)。こうした事業者の中には、終活イベントとして「入棺体験」を実施し、供養や自分の最期について考えるきっかけを提供する取り組みも見られます。
一方で、「自然に還す」タイプの供養だけでなく、「遺骨の一部を自宅で身近に置いておきたい」という手元供養・自宅納骨のニーズも根強くあります。全ての遺骨を一度に手放すのではなく、一部を手元に残しながら、残りを永代供養や樹木葬に移すという組み合わせ方を選ぶ人も少なくありません。
墓じまい後の供養方法6選|費用相場と特徴を徹底比較
墓じまいのあとに選べる主な供養方法を、費用相場・特徴とあわせて比較します。実際にはこれらを組み合わせて選ぶことも可能です。
| 供養方法 | 費用の目安 | 特徴 | こんな人に向いている |
|---|---|---|---|
| 永代供養(合祀・合葬) | 10万〜100万円程度 | 寺院や霊園が管理・供養を代行。合祀の場合は他の遺骨と一緒に埋葬される | 継承者がいない、管理の手間をなくしたい人 |
| 樹木葬 | 20万〜80万円程度 | 樹木や草花を墓標として自然に還る形の供養。区画・個別型など種類が多い | 自然志向が強い、明るい雰囲気を望む人 |
| 納骨堂 | 30万〜150万円程度 | 屋内施設に遺骨を安置。天候に左右されず参拝しやすい | アクセスの良さや天候を気にせず参拝したい人 |
| 海洋散骨 | 3万〜35万円程度 | 粉骨した遺骨を海に還す。個別・合同・委託などの形式がある | お墓を持たない選択をしたい、自然に還したい人 |
| 手元供養・自宅納骨 | 1万〜30万円程度 | ミニ骨壺などに遺骨の一部・全部を納め、自宅で供養する | 身近な場所で故人を感じていたい人、お墓を持たない選択をしたい人 |
| 一般墓への改葬(個別の新しいお墓) | 費用は移設先により大きく変動 | 近隣の霊園など、より管理しやすい場所に新しくお墓を建てる | お墓という形自体は残したいが、立地を変えたい人 |
永代供養(合祀・合葬)
寺院や霊園が遺族に代わって遺骨を管理・供養してくれる方法です。最初から他の遺骨と一緒に埋葬する「合祀」タイプと、一定期間は個別に安置したのちに合祀される「個別安置型」があります。今回の鎌倉新書の調査でも改葬先として最も多く選ばれており、継承者がいなくても管理の心配がいらない点が支持されている理由と考えられます。ただし合祀後は遺骨を個別に取り出せなくなるため、家族の同意を得たうえで選ぶことが重要です。
樹木葬
墓石の代わりに樹木や草花を墓標とする供養方法です。里山や霊園の一角に区画を設けるタイプ、シンボルツリーの周りに合祀するタイプなど種類はさまざまです。「自然に還る」という考え方に共感する人や、明るく開放的な雰囲気を好む人に選ばれています。樹木葬の背景や仕組みについては「樹木葬とは その利用背景と現代的事情」で詳しく解説しています。
納骨堂
屋内の施設に遺骨を安置する方法で、天候や季節を気にせず参拝できる点が特徴です。都市部を中心に、ロッカー式・自動搬送式・仏壇式などさまざまなタイプが増えています。お墓参りの身体的な負担を減らしたい人に向いています。
海洋散骨
粉骨した遺骨を海にまいて自然に還す方法です。個別に船をチャーターする「個別散骨」、複数の家族が同じ船に乗り合わせる「合同散骨」、業者に散骨を委託する「委託散骨」などの形式があります。お墓を持たない選択をしたい人に選ばれていますが、散骨を行う際は法令やマナーを踏まえた対応が必要です。
手元供養・自宅納骨
遺骨の一部、あるいはすべてをミニ骨壺などに納め、自宅で身近に供養する方法です。かつては白木の箱や骨壺をそのまま仏間に置くイメージが強い供養方法でしたが、近年は仏壇がない家庭でも違和感なく置ける、コンパクトで洋室にもなじむデザインの骨壺が増えており、選択肢が広がっています。分骨をして一部だけ手元に残し、残りは永代供養や樹木葬に移すという組み合わせ方をする人も多く、「全部を手放すのは寂しいが、お墓の管理は続けられない」という人にとって現実的な折衷案になっています。始め方や骨壺選びのポイントは「手元供養とは?始め方や費用の目安」で詳しく解説しています。
一般墓への改葬
「お墓という形は残したいが、今より管理しやすい場所に移したい」という場合は、自宅や実家の近くの霊園に新しくお墓を建てる(改葬する)という選択肢もあります。費用は墓石や区画の広さによって大きく変わるため、複数の霊園を比較検討することをおすすめします。
供養方法選びで後悔しないための3つのポイント
1. 「手放す」か「残す」か、家族の希望をすり合わせる
永代供養や海洋散骨のように遺骨を完全に手放す方法と、手元供養のように一部を残す方法とでは、後から気持ちが変わったときの選択肢が異なります。特に合祀タイプの永代供養は、一度合祀すると遺骨を個別に取り出すことができなくなるため、家族全員が納得したうえで選ぶことが大切です。
2. 複数の方法を組み合わせることもできる
「遺骨の大部分は永代供養に、一部だけ手元供養として自宅に残す」といった組み合わせ方も可能です。すべてを一つの方法に決めきれない場合は、分骨という選択肢も検討してみましょう。
3. 将来的な管理のしやすさも考える
自分の代だけでなく、次の世代がどう関わっていくかも考えておくと安心です。手元供養であれば置き場所や引き継ぎ方を、永代供養や樹木葬であれば管理期間や契約内容を事前に確認しておきましょう。
墓じまいを進めるうえで気をつけたいトラブル
墓じまいの件数が増える一方で、寺院とのトラブルも報告されています。代表的なのが「離檀料」をめぐるトラブルで、想定より高額な離檀料を提示されたり、手続きが円滑に進まなかったりするケースがあります。また、親族に事前の相談なく墓じまいを進めてしまい、あとから関係がこじれるケースも見られます。こうしたトラブルを避けるためには、事前に寺院・霊園側とよく話し合い、親族間でも合意形成をしたうえで進めることが重要です。離檀料や手続き費用の内訳については、SOBANIの別記事「墓じまいでしなければならない5つのこと」も参考にしてください。
よくある質問
Q. 墓じまいをするベストなタイミングはいつですか?
法律上決まったタイミングはありませんが、法要(一周忌や三回忌など)や、お盆・お彼岸の前後に合わせて進める人が多い傾向にあります。役所での手続きや寺院との調整に時間がかかることもあるため、余裕を持ったスケジュールで進めることをおすすめします。
Q. 墓じまい後、遺骨は必ずどこかに移さないといけませんか?
墓じまい自体は「今のお墓を撤去し、更地に戻す」手続きですが、取り出した遺骨は法律上、自宅で一時的に保管すること自体は可能です。ただし将来的にどう供養していくかは、家族で早めに方針を決めておくと安心です。
Q. 複数の供養方法を組み合わせることはできますか?
可能です。分骨をして、一部は永代供養や樹木葬に、残りは手元供養として自宅に置いておくといった組み合わせ方を選ぶ人も増えています。
Q. 宗派が違っても永代供養や樹木葬を利用できますか?
霊園や施設によって異なりますが、宗派を問わず利用できる永代供養墓や樹木葬、公営霊園も多くあります。契約前に、宗旨・宗派の制限があるかどうかを必ず確認しましょう。
Q. 離檀料が高額だと言われた場合、支払わなければいけませんか?
離檀料はお布施の一種であり、法律上支払いが義務付けられているものではありません。ただし、これまでお世話になったお寺への感謝の意味合いもあるため、一方的に拒否するのではなく、まずは金額の根拠を確認し、必要であれば行政書士や消費生活センターなど第三者に相談しながら、円満に話し合いを進めることが望ましいとされています。
Q. 墓じまいの費用を安く抑える方法はありますか?
墓石の解体・撤去費用は業者によって差があるため、複数社から見積もりを取ることが基本です。また、改葬先を合祀タイプの永代供養や、比較的費用を抑えやすい手元供養・散骨などにすることで、新しい供養先にかかる費用を抑えられる場合があります。焦って1社に決めず、費用と内容の両方を比較検討することをおすすめします。
Q. 墓じまいと相続の手続きは同時に進めるべきですか?
お墓や仏壇、位牌などの「祭祀財産」は、預貯金や不動産といった通常の相続財産とは別の扱いになりますが、実家の整理や遺産分割の話し合いをするタイミングは、墓じまいを検討するのにも良い機会です。家族が集まって話し合える機会を活かし、お墓の今後についても一緒に方向性を決めておくと、あとになって「言った・言わない」のトラブルになるのを防ぎやすくなります。
まとめ
墓じまいの急増は、国の統計や業界調査、そして地域の現場からのニュースが揃って裏付けている、確かなトレンドです。背景には「次世代への配慮」「遠方・管理の負担」「継承者不在や家族の事情」といった複数の理由が重なっています。そして墓じまいのあとには、永代供養や樹木葬、海洋散骨、手元供養など、これまで以上に多様な供養方法から選べる時代になっています。大切なのは、どの方法が優れているかではなく、ご自身とご家族にとって無理なく続けられる供養のかたちを選ぶことです。
墓じまいのあと、自宅で見守るという選択肢も
永代供養や樹木葬、海洋散骨と並んで、遺骨の一部(またはすべて)を自宅で身近に置いておく「手元供養・自宅納骨」を選ぶ人も増えています。お墓を持たない、あるいはお墓と併用しながら、日々の暮らしの中で故人を感じていたいという方に選ばれている方法です。
ZAYUでは、洋室にも自然になじむデザインの自宅納骨用ミニ骨壺を取り扱っています。墓じまい後の供養方法の一つとして、ぜひ選択肢に加えてみてください。
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