石工の伝統技術・手業が光る、オーダーメイド工芸品としてのお墓

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代々家族に引き継いでいくという観点から、「できるだけいいお墓を建てたい」と思う人も多いのではないでしょうか。その際、石材の品質のみに目が行きがちですが、加工や施工の技術もそれに見合ったものを求めなければ、素材の良さを存分に引き出すことはできません。今回は、そんな職人技を駆使して墓石の加工や施工を請け負う「石工(いしく)」という職業とお墓とのかかわりにスポットを当てて紹介したいと思います。

index 目次
  1. 1. 世界的に歴史ある職業「石工(いしく)」
  2. 2. 伝統技術によるオーダーメイド工芸品としてのお墓
  3. 3. 認定された石工だけが名乗れる「石材施工技能士」

1.世界的に歴史ある職業「石工(いしく)」

石材を加工したり組み上げたりする職人のことを日本では「石工」(いしく)と呼んでいます。 エジプトのピラミッドなどにもみられるように、石材はもっとも古くからある建材のひとつであり、これらを扱う専門家である石工は、人類文明の初期から続く歴史ある職業として広く世界で知られています。 現在でも、石工の扱う建造物は建物や橋梁、記念碑など、多岐にわたっておりますが、お墓はそのなかのひとつです。

2.伝統技術によるオーダーメイド工芸品としてのお墓

現在、日本でお墓を建てようとする場合には、石材店に石材の購入から墓石としての加工、墓所への設置までを依頼することが一般的です。

機械にはできない人の手業

墓石の加工内容を細かくみると、石材の切り出しや磨き上げ、彫刻などに分けることができます。墓石の切り出しをはじめ、多くの工程は作業効率の良い機械加工が主流となっていますが、機械にはできない微細な加工や独特の趣を求めて、仕上げなどの工程には確かな技術を持つ石工の手加工に頼るケースがあります。

石材は、その産地などにより、硬さや粘りなど、特性にある程度の差異がみられます。このような石材を前に、いわゆる「腕の良い」石工は、科学的に得られた含水率や硬度などの数値に頼るだけでなく、石それぞれの個性を見極めて道具の当て方や力加減を調整しながら削っていくことができる技能が備わっています。

最後の据え付けまでこだわりぬく

また、石工には墓石を設置する際の技術も求められます。どんなに高度な品質で仕上げられた墓石でも、墓地での据え付けも高い精度で行わなければ、周囲との均衡が保たれた美しい墓にはなりません。設置で見栄えが変わるのです。また、石材には多かれ少なかれ経年変化が発生しますが、先輩から後輩へと代々引き継がれてきた経験を生かして、それぞれの石材が持つ特性に合わせて将来を見据えた加工を施し、長い年月を経ても安定し続けるように設置することが可能となります。

石工による手作業を依頼した場合、機械加工と比べると時間と手間がかかるため、当然割高になってしまいますが、単なる墓石を買うという視点ではなく、職人の手業が注がれたオーダーメイドの工芸品を手に入れるという視点に立てば、相応の価値があるものだといえるでしょう。

3.認定された石工だけが名乗れる「石材施工技能士」

では、腕の良い石工はどのようにして見つければよいでしょうか。そのひとつの目安として「石材施工技能士」という資格が挙げられます。石材施工技能士は国家資格である技能検定制度の一種で、石材施工に関する学科試験および実技試験に合格する必要があります。石材施工技能士には、石材加工作業、石張り作業、石積み作業という3つの区分があり、それぞれに1級、2級という級別があります。

石材施工技能士の検定に合格していなくても石工として働くことはできますし、優れた実績をもつ人ももちろん存在します。ただし、石材施工技能士資格を持っていないものが石材施工技能士と称することは禁じられているので、一定の水準以上の技能を有する石工を見極めるためには、石材施工技能士の資格が参考になります。墓石の購入を検討している石材店に、石材加工作業、石張り作業、石積み作業それぞれの石材施工技能士の有資格者が在籍しているようであれば安心です。

上質なお墓は石材そのもののクオリティと、加工・施工技術の両方が満たされてはじめて完成します。お気に入りの石材選びとあわせて、確かな技能を持つ石工が在籍する石材店を探し、納得のいくお墓を建てるようにしましょう。

Text by:松田 朝九
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