医師から「危篤」であることを告げられたら、家族や親族、最後の別れをしてもらいたい親しい友人などに連絡をします。危篤といっても突然のことである場合もあれば、長い間療養している場合もありますし、連絡する相手との関係性なども状況はさまざまです。家族としても気持ちの動揺やショックも大きいところではありますが、その時々でやるべきことや準備しておくことも少なくないので、大まかな流れやポイントを押さえておきましょう。
危篤の連絡は優先順を決め、家族、親族や親しい友人等に電話で連絡し、○○が□□で危篤状態であり、すぐに来てほしいと簡潔に伝えます。こちらの連絡先も忘れずに知らせておきます。
「死亡」の連絡は、親族や友人・知人、勤務先や学校、町会やあればその他の所属団体などに、○○が死亡したこと、亡くなった日と場所、こちらの連絡先、決まっていれば葬儀・告別式について知らせます。
1. 危篤の連絡
1-1. 連絡時に伝えること
緊急の連絡ですので、簡潔に用件のみを伝えましょう。
- 誰が
- どこで(病院など場所)病院の場合は病棟と病室番号をしっかりと伝えます。
- 危篤状態であること
- すぐに来てほしいということ
- こちらの連絡先(電話番号など)
1-2. 連絡する相手
優先順位を決めて、基本的には電話で連絡をします。電話での連絡がつかない場合は、留守番電話に伝言を残して折り返し連絡をもらうようにするなど、必ず連絡がつくようにします。
連絡する相手
- 家族、親族(配偶者、子、孫、父母、祖父母、おじおば、兄弟姉妹、甥姪・・・)
- 特に親しい友人
- もしあれば、本人がエンディングノートに死亡時を含めて連絡してほしいと書いていた人
- 現役で仕事をしている人などの場合は、勤務先の上司など
あまりに遠方で臨終に間に合いそうにない人や親族でも親しく付き合っていない人、病気療養中の人などには連絡を控えた方がいいでしょう。妊娠中の人に連絡するかどうかも状況によっては慎重に判断するべきでしょう。ただし、臨終のときに立ち合えた、立ち合えなかった、ということは後々トラブルになることもありますので注意が必要です。
1-3. 危篤時の電話連絡の例文
連絡した相手は突然の電話で驚くことも多いでしょうから、落ち着いて連絡すべき内容をしっかり伝えましょう。
基本例文
((深夜や早朝などの場合)このような時間に申し訳ありません。)
○○の△△(関係性)です。□□病院に入院中の○○が危篤状態になりました。親しくしていただいている△△さんに一目会っていただきたいと思いご連絡いたしました。□□病院の○病棟△号室で、私の連絡先は○○○―○○○○になります。どうぞよろしくお願いいたします。
2. 死亡の連絡
2-1. 死亡連絡時に伝えること
長電話にならないよう要件を簡潔に伝えます。
- 連絡者の名前
- 故人の名前
- 死亡した日時と場所
- こちらの連絡先
- 決まっていれば葬儀・告別式の詳細
「死亡」の連絡は、親族や親しい友人・知人に対しては、まずは亡くなった事実を急ぎ伝えることが大切なので、葬儀・告別式については決まっていなければ後からでもかまいません。
その他の人に対しては、葬儀・告別式について詳細が決まってから一度の連絡にした方がスムーズです。
2-2. 連絡する相手
友人や知人、学校や勤務先などある程度グループや団体がある場合は、最も親しかった人や代表者から他の人に連絡してもらってもかまいません。
- 親族
- 親しい友人・知人
- 勤務先や学校
- 町会やあればその他の所属団体など
2-3. 死亡のときの連絡例文
基本は電話連絡ですが、最近はメールやLINEで連絡することもあります。メールやLINEは送りっぱなしにならないよう追って電話でも連絡を入れるようにすると確実でしょう。
基本例文
お世話になっております。○○(故人)の△△(関係性)の□□(名前)でございます。突然のことで驚かれると思いますが、○○が□□(死亡理由)のため本日○時に亡くなりました。葬儀については詳細が決まり次第ご連絡差し上げます。
葬儀・告別式についてすでに決まっている場合
通夜は○日△時より、告別式は○日△時より□□寺にて執り行います。
葬儀については後で連絡する場合
葬儀については詳細が決まり次第ご連絡差し上げます。
家族葬だが連絡した人には参列してもらいたい場合
本人の意向で葬儀は近親者のみで行いますが、○○さんには参列をお願いしたいと思います。皆様には葬儀後にお知らせいたしますので、内々ということでご了承ください。
家族葬なので参列してもらえない旨を伝える場合
申し訳ありませんが、家族葬のためご会葬はご辞退させてください。
他の人に連絡をお願いしたい場合
お手数ですが親しくしていただいていたお仲間にもお伝えいただけますでしょうか。
メールやFAXでの連絡
件名:【訃報】○○○○逝去のお知らせ
本文:○○様
かねてより病気療養中でした□□が○月○日○時に△△のため死去いたしました。享年○歳、家族見守られ、安らかに眠りにつきました。
通夜・告別式は以下のとおり執り行います。
日時:
通夜 ○月○日(□) ○時~○時
告別式 ○月○日(□) ○時~○時
場所:○○斎場
住所 地図
連絡先:氏名、及び電話番号やメールアドレスなど
(以下必要であれば)
儀式形態:仏式 浄土宗
喪主:○○□□