赤ちゃんや未就学児をお葬式に参列させるかどうかは、悩むところです。厳粛な場で、幼い子供を長時間静かにさせるのは、大変なことです。しかし、故人が親族である場合などは、子供にも最後のお別れをさせたいと考える人も、多くいるでしょう。参列させると決めた場合は、どのようなことに注意するべきか、どのような工夫をしたら良いかを見ていきましょう。

子供の喪服について

赤ちゃんの服装

乳児の服も黒やグレー、白のほうが望ましいですが、落ち着いた色の服であれば問題ありません。派手な色の物や、光沢のある素材、大きくキャラクターが描かれているようなものは避けましょう。

ポイント

5年くらい前は、黒のロンパースはなかなか売っていませんでした。しかし最近は子供にもシンプルなコーディネイトをされる方が増えたからか、黒や紺色のロンパースもベビー用品店で見かけるようになりました。子供の服は柄物が多いので、1着シンプルなロンパースを持っていると、日常的にも使いやすいですし、もしもの時にも役立つでしょう。

未就学児の服装

保育所や幼稚園の制服がある場合は、それを着せましょう。ただし帽子は必要ありません。

制服が無い場合は、できるだけフォーマルな印象を与える服装を心掛けます。入園式や七五三などで着た服が紺かグレーのスーツなら、それを利用しましょう。無い場合は、白のポロシャツやブラウスに、紺色やグレーのスカートやズボンを合わせるだけでも十分です。黒や紺色、グレーなどのカーディガンやベストを合わせても良いですし、黒のワンピースなどでも構いません。

乳児同様、派手な色の物や、光沢のある素材、大きくキャラクターが描かれているようなものは避けましょう。

黒色の革靴が望ましいですが、なければスニーカーでも問題ありません。 色は派手でなければ大丈夫ですが、汚れなどはきちんと落としていきましょう。サンダルや歩くたびに音の鳴るもの、光るものなどは履かせていかないようにしましょう。

靴下

黒色がベストですが、白やグレーなど無地の靴下なら、他の色でも大丈夫です。ただし、くるぶし丈は避けましょう。

ポイント

入園式などで使用する子供用スーツも、最近は、様々な色や柄のおしゃれなものが売っています。迷われた時には「もしもの際に、礼服にもなる」という視点で選ぶのも一つかもしれません。

子供用のスニーカーは派手なものが多い印象があります。洗い替えとして2足以上購入するようであれば、1足は黒や紺など落ち着いたものにしておくと、もしもの際に慌てないですむかもしれません。また、購入するにしても、革靴はなかなか履く機会がないので勿体ないなぁと思われる方は、スリッポンは割と安価で手に入りますし、日常的にも履きやすいかもしれません。

参列する際の注意点

最も大切なことは、子供が泣いたりぐずったりした時に、すぐに席を外せる場所で参列することです。しかし出口の近くに着席しようとしても、故人が親族の場合は「どうぞ前に」と言われる事もあるかもしれません。その場合は、列の一番端にさせて頂くといいでしょう。

また、久しぶりに会う同年代のいとこがいる場合、子供たちが興奮して騒いでしまう可能性もありますので、少し離れた席に座る方が無難かもしれません。また通常、斎場・式場などには遺族・親族用の控え室が用意されています。どうしても子供がぐずってしまう場合は、控室で待機して、お焼香のタイミングだけ誰かに交代してもらって、自分のお焼香をすませる方法もあります。葬儀社や喪主にあらかじめ控室をお借りできるかどうか確認しておきましょう。

持って行った方が良い物

授乳ケープ(授乳中なら)

授乳室がない場合も考えられますので、普段使っている方は持参した方がよいでしょう。

抱っこ紐(おんぶ紐)

通夜など、普段なら寝かしつけをする時間になってしまう可能性もありますので、準備しておくと安心です。

また、乳児がいてもお手伝いをしなければならない事があるかもしれません。普段抱っこひもをお使いの方も、おんぶにも適応しているものなのかどうか確認しておいた方がいいかもしれません。

子供の軽食

通夜振る舞いや精進落しに参加する際、振る舞われるものの中に、幼い子供が食べられるものがあるとは限りません。「お腹がすいた」などとグズグズにならないためにも、念のためパンやお菓子などを持って行ったほうが良いでしょう。

お食事エプロン

通夜も告別式も参列する予定でいる場合、2日間同じ服を着ることになります。食べこぼしがシミにならないようなものを食べさせる、エプロンを持参するなど、汚さないための工夫が必要かもしれませんね。

おもちゃ

また火葬場まで行く場合、火葬中は一般的に1時間半~2時間ほどの待ち時間があります。お絵かき帳やシールなど、静かに遊べる玩具を用意しておきましょう。

子供にしっかり説明する

子供にとっても、お葬式は「死」に触れる体験でもあります。未就学児であっても、きちんとお別れの場であることを説明しましょう。大人と共に献花などに参加させて頂くことで、幼いながらも故人とお別れであることを感じるのかもしれません。

お葬式は「孫の祭り」と言う言葉があるように、孫が騒ぐのは故人が長生きした証しとして喜ばしいことでもあります。しかし「子供だから仕方ない」という態度ではなく、お別れの場に相応しくない服装や行いをしてはいけないことを子供にしっかり説明し、理解させる努力はするべきです。

参列するかどうかの検討

参列するかどうかは、自分たちの都合だけでなく、遺族の意向が大事です。故人が親族の場合でも遺族に直接確認することがはばかられるようでしたら、両親や他の親族にも相談して決めましょう。

お葬式の場所が遠方の場合は、移動の負担もありますので、その点もよく考慮しましょう。

また、免疫力の低い新生児、場所見知りが酷い赤ちゃんなど、負担が大きいと感じる場合は、無理に参列しなくても大丈夫です。欠席する場合は、参列できない理由を遺族にお伝えし、香典を出すようにしましょう。

親族以外のお葬式では、赤ちゃんや未就学児は連れて行かないほうが良いとされています。どうしても子供を預けることが難しい場合は、お通夜でお焼香だけあげさせてもらうなど早めに退出するようします。また欠席して弔電を送るのもひとつの方法です。弔電を贈る場合はお詫びの言葉も添えましょう。

子供を参列させることに不安もあるかもしれませんが、子供の存在があることで、悲しみの中に少し和やかな雰囲気が加わるという、良い側面もあります。故人との関係性、遺族の意向、会場までの移動距離、子供の月齢や性格、などケースバイケースですので、もしもの時は、後悔のないよう家族でよく話し合って決めて下さい。