墓地、墓所のトレンドとバリエーション-ゆとり墓地、テラス墓地、芝生墓地など

さまざまなスタイルのお墓がみられるようになってきている最近の霊園。一般墓地や芝生墓地のほかに、ゆとり墓地やテラス墓地の墓域を備えるなど、利用者の意向に合わせてバリエーションが豊富になり、お墓を持つ際の選択肢が増えてきました。今回は、墓地、墓所の種類ごとに、その特徴と選ぶ際のヒントを紹介します。

index 目次
  1. 一般墓地
  2. ゆとり墓地
  3. ガーデニング墓地、花壇墓地
  4. テラス墓地
  5. 芝生墓地

一般墓地

一般墓地は、古くから見られる日本の伝統的なお墓のスタイルで、普通墓地などと呼ばれることもあります。多くの霊園で主要な部分を占めていることが多く、もっとも目にする墓地の形態です。

割り当てられた区画内に、縦長の棹石を用いた和型の墓石や横長のオルガン型と呼ばれる洋型の墓石などを配したものが基本的な様式です。遺骨を納めておくカロートは地下に設けてあるものが一般的でしたが、最近では、要するスペースが少なく済み、水はけのよい丘カロートと呼ばれる地面よりも上に作られたものも増えてきました。隣接する区画との境界には特にスペースは設けられておらず、お墓同士が密接しています。

一般墓地は、庶民的なお墓を望む人や、お墓の維持にあまり費用をかけたくない場合に向いています。

ゆとり墓地

ゆとり墓地は、基本構造は一般墓地と同様ですが、隣接するお墓との境界にスペースが設けられている様式となっている点が違います。一般的に左右のスペースはありますが、背面のスペースは霊園によっては設けられていない場合もあるので、検討の際は必ずチェックしてください。

周囲のスペースの使われ方には、霊園や墓域によって違いがみられます。敷石によって仕上げられたものや玉砂利が敷かれたもののほかに、タマリュウや芝などの植栽を用いた緑地付き墓地として提供されているものなどがみられます。また、背面にスペースがある場合には、生垣による仕切りを作り、生垣墓地などの名で景観的な美しさにも配慮した墓域となっているところもあります。

多くの場合、一般墓地に比べて使用する石材が少ないことが多く、その分立てる際の費用は抑えられますが、管理費が一般墓地よりも高く設定されていることが多いので、ランニングコストはかさみます。

ガーデニング墓地、花壇墓地

一般墓地やゆとり墓地のなかでも、墓石の周りに花などを植えることを想定した作りになっているものがガーデニング墓地や花壇墓地と呼ばれる墓地です。植栽の手入れを自身で行うか、霊園側が行うかはまちまちです。自身で行わなくてはならない場合には、維持管理にやや手間がかかるため、その手間を省くことも考えて、植栽を用いる代わりに玉砂利を敷いている例もみられます。霊園側が行う場合には、手間がかからず常に美しい景観が保たれますが、その分管理費か高くなるのが一般的です。また、花などを直接植えるのではなく、植木鉢を納める形式のプランター墓地を提供している霊園もあります。この場合も、植栽の管理をどちらが行うかは霊園によってそれぞれ違います。

ガーデニング墓地や花壇墓地は、墓域全体が華やかになるため、明るい雰囲気のお墓を求める人におすすめです。

テラス墓地

テラス墓地は、腰よりもやや低いくらいの高さで、一段高く作られた基礎部分の上に建てるタイプのお墓で、最近特に多くみられるようになってきました。高い位置にお墓があるため、屈まずにお参りができるほか、多くの場合、すぐ近くまで車いすで近づくこともできるので、車いすに乗ったままでもお参りすることができる点で人気が出ています。また、間口が広いため、二人並んでお参りすることも可能です。

基礎部分をレンガで作り、お墓の周囲に花壇を配した庭園調のものや、基礎部分もお墓の周囲もすべて石材で設えたメンテナンスフリーのものなど、霊園によってそれぞれ特色がみられます。

車いすを使っている家族がいたり、お参りのしやすさを重視する人に向いているほか、お墓を建てる際に必要となる石材の量が比較的少なく済むので、あまり予算をかけずにお墓を建てたい場合にも選択肢のひとつとなるでしょう。

芝生墓地

一般墓地の次に多くみられる墓地が芝生墓地です。西洋式の埋葬形態をルーツとして、芝生が敷かれた地面の下に遺骨を納めるカロートを配し、その上に横長の洋型の墓石を建てるスタイルが主流となっています。

鮮やかな芝生の緑に加えて、高さが抑えられているため、墓域全体から心地よい開放感が得られるのが特色です。参道が敷石などによって整備されている場合もありますが、芝生そのままのこともあります。その場合、雨が降った際に脚元が濡れることがあるので、注意が必要です。

芝生墓地は、隣接するお墓との境界に外柵を作ることもなく、墓石一式に必要となる石材の量も一般墓地に比べて少なく済むので、お墓を建てる際の初期費用を抑えることができます。一方、芝生のメンテナンスにコストが掛かることから、一般墓地に比べると管理費がかさむ傾向があります。

このように、さまざまなスタイルの墓地、墓域がみられる最近の霊園。1つのタイプで揃えて整った景観を提供している霊園もあれば、墓域バリエーションの豊かさを特色として打ち出している霊園もあり、それぞれに個性豊かなものとなっています。お参りのしやすさ、見た目の美しさなど、お墓を持つにあたって何を優先するかを明確にし、検討する霊園をピックアップして、見学に出かけてみてはいかがでしょうか。

Text by:松田 朝九
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