故人が遺した写真やアルバムの整理方法

家族が亡くなったら、遺族は故人が遺した持ち物を整理しなければなりません。とくに故人との思い出がつまった写真は、扱いに悩みがちです。かさばるアルバムは保管しづらく、だからといって処分するにしてもゴミとして捨てていいのかためらわれます。今回は故人が遺した写真の整理方法について説明します。どのように保管したり処分したりすればよいか、ポイントやコツをチェックしましょう。
index 目次
  1. 1.写真をまとめる
  2. 2.処分か保管か決める
  3. 3.写真の保管方法
  4. 4.写真の処分方法

1.写真をまとめる

はじめに遺品整理をしながら、家の中にある写真を探して1箇所にまとめましょう。本棚や押し入れ中にアルバムが、机の引き出しの中や手帳・日記帳などの中に写真が保管されているケースが多いです。飾られている写真立ても合わせて、チェックしましょう。

2.処分か保管か決める

写真を探したら、遺言書やエンディングノートに写真の整理について故人の要望があるかチェックしましょう。要望がある場合は、故人の想いに沿って整理します。

つぎに写真の枚数や保管できる量に応じて、1枚ずつ写真を見ながら、「保管」か「処分」かに分類します。アルバムの場合は、必要な写真だけを抜き取れば、保管する分量がコンパクトになります。写真は故人が思い出される品です。どちらか決められない場合は、「判断保留」の箱を用意しておき取っておき、時間をおいてから改めて考えるといいでしょう。

どのような写真を保管すればいいか決められない場合は、以下のような写真が保管用におすすめです。

  • 遺族・親族が写っている写真
  • 友人など、故人がとくに親しくしていた人と写っている写真
  • 結婚式や還暦など、故人の節目の写真
  • 家族旅行など思い出の写真
  • 故人の人柄があらわれる写真

古いアルバムから写真を上手に剥がすコツ

台紙に糊が付いていて写真を接着して綴じるタイプのアルバムは、写真を無理に剥がそうとすると破れてしまう可能性があります。
きれいに剥がすコツはドライヤーを使って写真を温め、少し冷めたところでていねいに剥がすことです。ピンセットなどを使って剥がすと、指紋を付けずに済みます。温風は強くしすぎないように気をつけましょう。

3.写真の保管方法

故人が遺した写真を保管する場合は、次のような方法があります。

写真を飾る・アルバムを作る

亡くなってしばらくの間、遺族の方は深い悲しみに包まれ、気持ちの整理がつかないことでしょう。故人の写真を飾ったり、思い出の写真でアルバムを作ったりしながら、故人を偲ぶといいでしょう。

形見分けする

「親族と一緒に撮った写真」や「友人と一緒の写真」は、写っている本人へ形見分けする方法もあります。故人と親交の深かった方は、写真を通して故人との思い出を共有することができるでしょう。
ただし相手が形見分けを遠慮した場合は、無理に押し付けないようにしましょう。

デジタル化する

写真はかさばるため、保管する場所が必要です。「写真を保存したいけれど保管場所がない」という場合は、デジタル化する方法もあります。デジタル化は写真屋さんなどへ依頼することができます。デジタル化したデータから、さらにフォトブックやDVDを作成するサービスもあります。

手間はかかりますが自分でデジタル化することも可能です。スマートフォンやプリンター、パソコンなどを使って写真をスキャンし、データ化します。気をつけたいのは、デジタル化したデータは「データが消える」リスクがある点です。メモリやハードディスクが壊れてしまったり、ネット上のデータストレージサービスであっても、永遠にサービスが続くとは限りません。データが消えてしまうリスクに備えて、バックアップを取っておきましょう。

ずっと残しておきたい写真は、やはり印画紙に出力した写真で残しておく方がおすすめです。家庭用のプリンタで出力した写真は、数年で色が褪せてしまうということもよくあります。写真屋さんで出力したほうが耐久性は高いでしょう。

「ネガ」はどうする?

ネガは保存や取り扱いに、次のような注意が必要です。

  • 高温多湿を避け、風通しの良い場所で保存する
  • 太陽光や蛍光灯の光が直接当たらない場所で保存する
  • ホコリや皮脂はカビの原因になるため、ピンセットを用いて触る

ただし、ネガは保存環境を整えたとしても劣化が起こります。
おすすめなのはデジタル化する方法です。写真の色あせや劣化を防ぎ、収納場所も必要ありません。
ネガのデジタル化は写真屋さんに依頼することができます。デジタル化すれば、データをスマートフォンで手軽に見たり、DVDやフォトブックなどを作成したりすることも可能です。
ただしデータが消えるリスクもあるので、バックアップを定期的に取りましょう。

4.写真の処分方法

つづいて写真の処分方法を紹介します。「処分」に分類した写真はすぐに処分せず、「保管」する写真の整理が終わるまでは手元に残しておきましょう。後悔したりトラブルに発展したりするのを防ぐためです。処分後に親族や友人から「形見分けしてほしかったのに」「思い出の写真を勝手に捨てられた」など不満が出るケースもあります。

故人が遺した写真の処分は、次のような方法があります。

ゴミとして処分する

写真をゴミとして処分するのに抵抗がない場合は、お住まいの自治体のルールに従って「燃えるゴミ」などとしてゴミ収集に出します。写真は「資源ごみ」ではないので、注意しましょう。

また写真は個人情報になるので、できればシュレッダーで粉砕するかハサミで切り刻んでから捨てます。

「ゴミ置き場に写真を放置したくない」という方は、自治体が管轄するごみ処理施設に直接ゴミを持っていくことも可能です。遺品整理でほかにも廃棄する物がある場合は、一緒に持ち込んで処分するといいでしょう。処分費用や事前申請の有無、必要な身分証明書などは自治体により異なるため、必ず事前にホームページや電話で確認してからゴミ処理場へ搬入しましょう。

供養をお願いする

写真をゴミとして処分したくない方は、「お焚き上げ」をしてもらうといいでしょう。お焚き上げとは、神仏にかかわるものや思いがこもったものを焼いて供養することです。お焚き上げはお寺や神社などで引き受けているところがあります。受付期間が正月明けなど限られている場合があります。またそもそもお焚き上げを引き受けていないところもあります。確認してから行動しましょう。

お寺や神社と比べると費用は高くなりますが、遺品整理をする業者が供養を引き受けてくれる場合や、お焚き上げ代行サービスをする業者もあります。近所にお焚き上げをしてくれるお寺や神社がない場合は、業者を頼るのもひとつの手段です。

Text by:Licca
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