四ツ木斎場(東京都葛飾区白鳥)は、東京博善が運営する、葬儀場と火葬場が同じ敷地にある総合斎場です。この斎場では、夕方に葬儀・告別式を行い、そのまま夜に火葬まで終える一日葬「夕刻葬(ゆうこくそう)」を利用できます。この記事では、公式情報で確認できた範囲で、当日の流れ、費用、夜に行う収骨と分骨の注意点を整理します。
四ツ木斎場の夕刻葬(夜火葬)とは?出棺19時の流れ、式場198,000円と火葬料金、収骨・分骨の注意点
四ツ木斎場の夕刻葬(夜火葬)とは|先に結論
夕刻葬は、東京博善が提案している夜の一日葬です。公式サイトによると、2026年2月25日から桐ヶ谷・落合・堀ノ内・四ツ木の4斎場の対象式場で始まりました(四ツ木斎場の対象式場は「桜5」と表記されています)。四ツ木斎場で検討するときの要点は次のとおりです。
- 公式の時間設定の例は、18時開式、19時出棺、19時15分火葬、20時30分収骨、21時解散です。
- 四ツ木斎場で夕刻葬に使えるのは、対象式場の「桜5」に限られます。
- 夕刻葬の式場使用料は198,000円(税込)で、火葬炉の「特別室」を普通炉の価格で使える優待があると公式に記載されています。
- 申し込みは斎場に直接ではなく、担当の葬儀社を通じて行います。「東京博善の夕刻葬を希望」と伝えるよう案内されています。
- 収骨が夜の20時30分ごろになるため、骨壺のサイズや分骨をするかどうかは、前もって葬儀社と決めておくと慌てません。
四ツ木斎場の基本情報|アクセス・駐車場・設備
まず、四ツ木斎場の基本情報です。夕刻葬は夜の時間帯になるため、行き方と帰りの動線も先に確認しておくと安心です。
四ツ木斎場の基本情報(東京博善の公式情報より)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 〒125-0063 東京都葛飾区白鳥2-9-1 |
| 電話 | 03-3601-0424 |
| 電車 | 京成本線「お花茶屋駅」から徒歩5分 |
| 駅からの道順(公式) | お花茶屋駅北1出口を出て右方向へ進み、横断歩道をわたって線路沿いを直進。しばらく進むと到着 |
| バス | 都営バス(浅草寿町〜金町)「白鳥1丁目」下車徒歩5分/京成タウンバス「お花茶屋」下車徒歩3分 |
| 駐車場 | 自家用車40台・マイクロバス16台(予約制ではなく、公式は公共交通機関の利用をお願いしています) |
| 火葬炉 | 貴殯館2基・特別室2基・普通炉7基(小型炉も1機) |
| 式場 | 「旅」6室(一体型、少人数〜20名)/「桜」5室(専用控室あり、少人数〜36名)/「蓮」2室(40名) |
| 設備 | 24時間利用できる安置設備(保棺室)、コーヒーラウンジ、更衣室、車いす貸出、バリアフリー設計、AED、おむつ交換台、喪服レンタル |
※内容は2026年10月22日に公式ページで確認したものです。営業時間と休業日は、公式の営業カレンダーで確認してください(本文には時間の記載がありません)。
夕刻葬の当日の流れ|18時開式から21時解散まで
公式サイトが示している夕刻葬の時間設定は、次のとおりです。あくまで公式の例であり、実際の時刻は葬儀社と斎場の調整で決まります。
夕刻葬の時間設定(公式の例)
| 時刻 | 内容 |
|---|---|
| 16:30 | ご喪家が来場 |
| 18:00 | 開式(葬儀・告別式) |
| 19:00 | 出棺 |
| 19:15 | 火葬(火葬中に会食) |
| 20:30 | 収骨 |
| 21:00 | 解散 |
昼に行う一般的な一日葬は、午前中に集合して11時開式、12時出棺、13時収骨、15時解散という流れが公式に示されています。夕刻葬は、仕事や学校のあとでも参列しやすいことと、火葬を待つあいだに親族で食事ができることが特徴とされています。
夕刻葬は、火葬場と式場が一体の斎場だからできる流れです。出棺後の移動がなく、火葬の待ち時間をそのまま会食に使えます。昼の火葬でも使える休憩室や斎場の過ごし方は、堀ノ内斎場の費用と式場の違いの記事でも、同じ東京博善の例として整理しています。
四ツ木斎場で夕刻葬を使える式場は「桜5」だけ|条件と申し込み方
四ツ木斎場の料金ページでは、専用控室ありの式場「桜」のうち、「桜5」と表記された式場に、198,000円の特別料金が「一日葬の場合(出棺12時)」と「夕刻葬の場合(出棺19時)」として併記されています。夕刻葬の紹介ページにも、四ツ木斎場は「桜5」と記載されています。条件を整理すると次のとおりです。
- 対象式場に限る:夜の火葬は対象式場を使う場合に限られます。「旅」「蓮」や、「桜」の他の室では、夕刻葬の対象かどうか公式からは確認できません。
- 申し込みは葬儀社経由:公式は、担当の葬儀社に「東京博善の夕刻葬を希望」と伝えて見積もりを取るよう案内しています。
- 菩提寺がある場合:公式は、事前に住職へ相談して理解を得るよう案内しています。夜の開式は通夜と同じ時間帯なので、調整しやすい場合が多いとも説明しています。
- 友引の日:公式は、友引日(友引営業日を除く)は通常の運用で、通夜から2日間の利用になると案内しています。このときの式場料金は、四ツ木斎場の料金ページでは「桜」が275,000円、夕刻葬の紹介ページでは286,000円と書かれていて、数字が一致していません。実際に友引の日になりそうなときは、葬儀社に確認してください。
町屋斎場と代々幡斎場は、公式では「順次対応予定」と書かれています(変更になる場合があるとの注記つき)。
費用の目安|式場・火葬・休憩室・安置
四ツ木斎場の料金は、東京博善の料金ページ(2026年10月22日確認)に載っているものを、税込でまとめました(火葬料金は非課税)。葬儀社の費用や宗教者へのお礼などは含まれません。
式場使用料(四ツ木斎場)
| 式場 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|
| 旅(一体型) | 264,000円 | 「新式場オープン特別価格」220,000円の表示あり(2026年7月13日通夜〜10月31日告別式) |
| 桜(専用控室あり) | 275,000円 | 「桜5」は198,000円(一日葬・出棺12時/夕刻葬・出棺19時) |
| 蓮(専用控室あり) | 286,000円 | 「新式場オープン特別価格」220,000円の表示あり(旅と同じ期間) |
火葬料金(四ツ木斎場)
| 区分 | 大人 | 小人(満6歳以下) |
|---|---|---|
| 貴殯館(2炉) | 200,000円 | 110,000円 |
| 特別室(2炉) | 123,000円 | 63,500円 |
| 普通炉(7炉) | 87,000円 | 50,000円 |
| 減額・公費(普通炉) | 39,000円 | 21,000円 |
減額には葬祭扶助や減額証明書、公費には行旅死亡人であることの証明書などが必要と公式に書かれています。火葬証明書は1通550円です。なお、区民葬は2026年3月31日で取り扱いが終了したと公式に注記されています。
休憩室・安置の料金(四ツ木斎場)
| 項目 | 料金 |
|---|---|
| 休憩室「月の間」(〜32名程度) | 34,100円 |
| 休憩室「椿の間」(〜24名程度) | 27,500円 |
| 休憩室「藤の間」(〜12名程度) | 14,300円 |
| 安置(冷蔵保棺) | 13,200円/日 |
| 安置(一般保棺) | 8,800円/日 |
夕刻葬の式場198,000円と普通炉の火葬87,000円を足すと285,000円になります(SOBANI編集部の試算です。夕刻葬の優待で、特別室も普通炉と同じ87,000円で使えるとされています)。葬儀社の費用、安置、飲食、返礼品、宗教者へのお礼は別にかかります。「桜」は専用の控室がある式場なので、火葬中に別の休憩室を借りる必要があるかどうかは、葬儀社に確認してください。
斎場の料金は、葬儀社や情報サイトの掲載内容が古いことがあります。見積もりを比べるときは、東京博善の公式の料金ページの日付と見比べるのが確実です。東京博善の料金改定の経緯は、東京博善の火葬料金改定とは?で解説しています。
昼の一日葬と夕刻葬の違い
同じ「一日葬」でも、昼と夕刻では時間の使い方が変わります。公式が示している時間設定を並べると、次のようになります。
昼の一日葬と夕刻葬の時間設定(公式の例)
| 項目 | 昼の一日葬 | 夕刻葬(夜火葬) |
|---|---|---|
| 集合 | 10:00 | 16:30 |
| 開式 | 11:00 | 18:00 |
| 出棺 | 12:00 | 19:00 |
| 火葬 | 12:15 | 19:15 |
| 収骨 | 13:00 | 20:30 |
| 会食 | 収骨後(13:30) | 火葬中(19:30) |
| 解散 | 15:00 | 21:00 |
夕刻葬は、火葬を待つあいだに会食ができ、収骨が終わったらそのまま解散できます。一方、収骨が夜になるため、遠方から来る親族や、翌日の仕事がある参列者の帰りの時間は、事前に確認しておく必要があります。四ツ木斎場のあるお花茶屋駅は京成本線の駅で、斎場から徒歩5分と公式に書かれています。
夜の収骨で決めておきたいこと|骨壺のサイズと分骨
夕刻葬では、収骨が20時30分ごろに行われます。収骨のときに慌てないよう、次のことを前もって決めておきます。
収骨容器のサイズ
東京博善では、安全で円滑な運営のため、斎場指定の収骨容器の利用をお願いしています。容器は3つの価格帯(50,000円以下、50,000〜100,000円、100,000円以上)で用意されています(個別の価格は公式の料金ページの一覧で確認できます)。サイズは公式に次のように示されています。
収骨容器のサイズ(蓋付き・公式)
| サイズ | 直径×高さ | 主な使い方(公式の目安) |
|---|---|---|
| 7寸(2号) | 220×250mm | 全収骨 |
| 6寸(3号) | 190×210mm | 全収骨 |
| 5寸(4号) | 160×180mm | 部分収骨など |
| 4寸(5号) | 125×140mm | 部分収骨など |
| 3寸(6号) | 95×105mm | 部分収骨・分骨・粉骨など |
| 2.5寸(7号) | 75×90mm | 分骨・粉骨・手元供養など |
収骨容器は焼き物のため、サイズに多少の誤差があります。容器によって取り扱うサイズが異なるので、気に入った容器があれば葬儀社を通じて確認してください。
分骨をするとき
お墓と手元の両方に遺骨を分けたいときなどは、収骨のときに分骨用の容器を用意してもらいます。四ツ木斎場の公式ページでは、分骨証明書の発行や手数料、申し出の期限は確認できませんでした。分骨先の墓地や寺院が証明書を求めることもあるため、葬儀の打ち合わせの段階で、葬儀社に斎場の取り扱いを確認してください。東京博善の別の斎場の例は、桐ヶ谷斎場の骨壺と分骨の記事で整理しています。
東京博善のほかの収骨まわりのサービス
東京博善の公式サービス一覧には、収骨まわりのサービスが載っています。四ツ木斎場での申し込み方法は、葬儀社または斎場に確認してください。
- ご遺骨の部分引き取り供養:遺骨の一部だけを収骨し、残りを東京博善が引き取って永代供養するサービスで、一柱22,000円(税込)です。火葬当日の遺骨に限られ、引き取った遺骨は返却できません。別途、収骨容器の購入が必要です。
- 粉骨サービス:遺骨をパウダー状にして、容積を3分の1程度にします。33,000円(税込)からで、申し込みから受け取りまで約1週間です。
- ご遺骨郵送キット:遺骨を自宅から郵送するための専用キットで、7寸用・6寸用とも4,950円(税込)です(配送料は別、発送はゆうパックのみ)。
収骨のあと、遺骨をどうするか|選択肢の整理
収骨を終えたあとの遺骨の行き先には、いくつかの選択肢があります。決めきれないときは、すぐに結論を出さず、手元で預かりながら考える人も少なくありません。
- お墓や納骨堂に納める:菩提寺や墓地の管理者に、納骨の時期や必要な書類を確認します。
- 永代供養や樹木葬にする:粉骨が必要になる場合があるため、申し込み先に条件を確認します。
- 分骨して一部を手元に置く:全部を納めず、少量を手元に置く方法です。
- 自宅で納骨する:遺骨を自宅で保管し、供養する方法です。
自宅を納骨の場所にするという選択肢
遺骨を自宅に置いて供養すること自体は、法律で禁じられていません。「墓地、埋葬等に関する法律」(墓埋法)が定めているのは、遺骨を埋める場所(墓地以外の区域に埋葬・埋蔵してはならないこと)です。そのため、庭や山に遺骨を埋めることは避け、自宅では「埋めずに保管する」形をとります。
自宅で納骨する方法のひとつに、ZAYU(自宅納骨のミニ骨壺)があります。ご遺骨を納める中壺の容量は約20ccで、分骨した一部の遺骨を納めるのに向いています。遺骨をパウダー状にする粉骨は必須ではありません。夕刻葬の収骨のときに分骨を決めておけば、夜の時間のなかで遺骨の扱いに迷わずにすみます。
申し込み前のチェックリスト
四ツ木斎場の夕刻葬を考えるときは、葬儀社との打ち合わせで次の点を確認しておくと安心です。
- 担当の葬儀社が、東京博善の夕刻葬(四ツ木斎場の「桜5」)に対応しているか
- 希望の日に「桜5」が空いているか(空き状況は葬儀社経由で確認)
- 式場使用料198,000円のほかに、見積もりに含まれる費用と含まれない費用は何か
- 友引の日にあたる場合の式場料金と利用日数(料金ページと紹介ページで数字が異なるため)
- 菩提寺や宗教者に、18時開式の夕刻葬を相談したか
- 親族・参列者の帰りの時間(21時ごろ解散)と、移動手段
- 収骨容器のサイズ、分骨の有無、分骨証明書の取り扱い
- 遺体の安置を斎場で行うか、安置日数と料金
- 会食の内容と、飲食物の持ち込みの可否(公式では確認できませんでした)
よくある質問
夜に火葬をしても問題ありませんか。
東京博善の公式サイトでは、大正時代まで火葬は夜間に行うのが一般的で、昭和初期に東京博善が技術改良を行って昼間火葬が広まった、と説明しています。夕刻葬は、そうした夜の火葬の流れに近い形だとされています。
夕刻葬は、通夜を行わない一日葬ですか。
公式は「葬儀・告別式と火葬を1日で執り行う」一日葬の一種と説明しています。通夜を別の日に行うかどうかなど、宗教者の関わり方は、葬儀社と菩提寺に相談してください。
火葬を待つあいだ、食事はできますか。
夕刻葬のメリットとして、火葬中に会食ができると公式に書かれています。時間設定の例では19時15分に火葬を始め、19時30分に会食、20時30分に収骨となっています。食事の内容は、斎場のメニューや仕出しの手配など、葬儀社と相談します。
四ツ木斎場は、遺体の安置もできますか。
公式によると、24時間利用できる安置設備(保棺室)があります。安置の料金は冷蔵保棺が1日13,200円、一般保棺が1日8,800円です。面会は事前に葬儀社から連絡が必要で、面会時間は8時30分〜10時と16時〜19時と書かれています。
代々幡斎場や町屋斎場でも夕刻葬はできますか。
公式では、「順次対応予定」とされています(変更になる場合があるとの注記つき)。現在の対象は、落合斎場の「雪7」、四ツ木斎場の「桜5」、桐ヶ谷斎場の「雪4」です(堀ノ内斎場は一時休止中と表示)。落合斎場の費用は落合斎場の料金・骨壺・分骨の記事で整理しています。
まとめ
四ツ木斎場の夕刻葬は、18時に開式し、19時に出棺、19時15分に火葬、20時30分に収骨、21時に解散という流れの、夜の一日葬です。対象の式場は「桜5」で、式場使用料は198,000円、火葬は普通炉なら87,000円です。ただし、友引の日の扱いなど、公式の中でも記載が異なる点があります。申し込みは葬儀社を通じて行い、見積もりと日程、収骨容器、分骨の有無を事前に確認しておくと、当日を落ち着いて迎えられます。収骨のあとの遺骨の行き先も、急いで決めず、手元で預かる方法を含めて考えてみてください。
収骨のあとの供養も、あわせて考えておきませんか
夜の収骨のあと、遺骨をどこに納めるかをすぐに決められないこともあります。手元供養や自宅納骨は、気持ちの整理がつくまで、遺骨をそばに置いて考えるひとつの方法です。
出典・参考資料
本記事で使用した数字・事実の出典です(最終確認日:2026年10月22日)。
- 東京博善「四ツ木斎場」(所在地・アクセス・駐車場・火葬炉・式場・設備)
- 東京博善「四ツ木斎場の料金のご案内」(火葬・休憩室・式場・保棺・収骨容器)
- 東京博善「夕刻葬(夜火葬)のご案内」(時間設定・対象斎場・Q&A)
- 東京博善「サービス一覧」(部分引き取り供養・粉骨・ご遺骨郵送キット)
- e-Gov法令検索「墓地、埋葬等に関する法律」(昭和23年法律第48号)
※表は、東京博善の公式情報をもとにSOBANI編集部で整理しました。料金・対象式場・時間設定は変更されることがあります。ご利用前に、葬儀社または斎場へご確認ください。
本記事は一般的な情報の提供を目的としており、法律・税務・宗教上の判断を要する内容については、個別の事情により対応が異なる場合があります。具体的な手続きやご判断にあたっては、専門家(弁護士・行政書士・税理士・菩提寺など)にご確認・ご相談いただくことをおすすめします。
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