神道のお墓参りのマナー、服装、持ち物とお墓のお掃除の仕方

仏式のお墓参りと同様に、神式のお墓参りについても時期はいつでなければならない、いつしてはならない、と決まっているものではありません。霊祭や式年祭の他、仏式のお墓参りのように祥月命日やお盆、春や秋のお彼岸にすることもあります。もちろんふだんの日でもかまいません。お墓参りには掃除に必要な雑巾やスポンジ、軍手などと墓参りに必要な供物を持っていきます。神式のお墓参りに必要なものの準備の仕方やお墓の掃除、お参りの手順をご紹介します。

index 目次
  1. 1. お墓参りの主な時期
  2. 2. 持参するもの
  3. 3. お墓参りの服装
  4. 4. お墓参りの手順
  5. 5. お墓の掃除の仕方

1. お墓参りの主な時期

お墓参りはいつ行うかとくに決まりはありませんが、霊祭や式年祭のほか、仏式と同じように祥月命日やお盆、お彼岸にお墓参りをすることも多いようです。お盆やお彼岸は仏教の行事というイメージがありますが、神道でも祖先崇拝の考えからお盆やお彼岸にもお墓参りをします。

祥月命日 (しょうつきめいにち)

故人が亡くなった日を命日といいます。一周忌以降は、亡くなった日と同月同日を「祥月命日(しょうつきめいにち)」とよびます。毎月の同日は「月命日(つきめいにち)」といいます。例:7月10日に亡くなった場合、祥月命日は毎年7月10日、月命日は8月10日、9月10日……となります。

霊祭

神式では、仏式の法要・法事にあたるものを「霊祭」(れいさい)といいます。翌日祭、十日祭、二十日祭、三十日祭、四十日祭、五十日祭があります。その後、亡くなった日から百日目、一年目の命日(一年祭)、満三年目の命日(三年祭)、満五年目(五年祭)、満十年目(十年祭)、満五十年目(五十年祭)と続きます。

お盆

お盆の時期は地方によって異なります。一般には8月13日~16日が多いですが、東京など都市部では7月13日~16日、地域によっては旧暦の7月13日~16日の場合もあります。

お彼岸

神式のお墓でも春のお彼岸(春分の日を中日とし前後3日を合わせた7日間)、秋のお彼岸(秋分の日を中日とし前後3日を合わせた7日間)の時期にお墓参りが行われます。

最近は、お墓が遠方でなかなかお墓参りに行かれない人のために、「お墓参り代行サービス」もあります。料金の目安はお墓の現状確認、掃除、供花、お参りを含めて1~3万円程度です。ふるさと納税の返礼品としてお墓参り代行を行っている自治体もあります。

2. 持参するもの

神道では「死」は不浄なものとされるため、神社の境内に墓地はなく、霊園や公営墓地などにあります。お墓参りには、お墓の掃除やお参りに必要なものを持参しますが、霊園や墓地で貸し出しているものや売っているものもあります。ほうき、ちりとり、バケツ、ひしゃく、手桶などは墓地や霊園で借りることができる場合が多いでしょう。お墓によっては、草刈り鎌やスコップが必要なことがあります。

神式のお墓参りでは線香は供えません。また、花立てに立てるのも花ではなく榊ですので、間違わないよう持参しましょう。

必要なもの

お墓の掃除に使うもの

  • 軍手やゴム手袋
  • ぞうきん
  • たわし(金属製は×、スポンジや歯ブラシ)
  • ゴミ袋

※貸し出しがない場合はほうき、ちりとり、バケツ、ひしゃくなども。

お参りに使うもの

  • 榊(さかき。花店、スーパー、ホームセンターなどで購入)
  • ろうそく(ろうそくはお供えしない場合も多い)
  • マッチ・ライターなど火をつける道具(ろうそくをお供えする場合)
  • 供物(水、洗米、塩、御神酒、故人の好きだったものなど)

※お参りに必要なものは地域や家庭によって異なります。

3. お墓参りの服装

お墓参りの服装は、霊祭や式年祭に合わせてお墓参りをする場合には喪服や準礼服などになりますが、それ以外のお墓参りには決まった服装はありません。他のお墓にもお参りに来られている方がいますので、極端に華美な服装や香りの強い香水などは避けるのがマナーです。

4. お墓参りの手順

神式のお墓参りには特別な作法はありません。仏式のお墓参りで寺院内にお墓がある場合は本尊やお寺へ挨拶などをしますが、霊園や公営墓地であれば直接墓所に向かいます。

1. 手を洗い、手桶に水をくんで墓地に向かう

手桶やひしゃくを借りられる墓地が多いでしょう。

2. お墓の掃除

詳しくは5章をご参照ください。

3. 墓石に水をかける

お墓を掃除したら、墓石のてっぺんから手桶のきれいなお水をかけて清めます。

4. 水、御神酒、塩、洗米などを供えます
5. ろうそくに火をつけ、花立てに榊を供えます

ろうそく立て(燭台)があれば、ろうそくを立て、マッチなどで点火します。
ろうそく立てがないお墓も多いですが、そのようなお墓ではろうそくはお供えしなくてかまいません。火気や墓石を汚すことが懸念されるからです。

もしくは、自身で独立型のろうそく立て(風よけ付きのものがよい)やキャンドルホルダー(100円ショップなどでも手に入る)を用意するという方法もあります。ろうそく立てを持ち込んだ場合の置く場所ですが、ろうそくは灯篭の意味なので、墓石の手前の置きやすい場所でよいでしょう。

6. 二礼、二拍手、一礼をします

五十日祭までは、拍手ではなくしのび手(手と手を合わせ、音を発てない拍手)をします。

7. 後片づけ

ろうそくが消えていることを確認し、お供え物を引き上げて、手桶やひしゃくなどをもとの場所に戻します。

5. お墓の掃除の仕方

持参したスポンジやたわし、雑巾などでお墓とその周辺をきれいに清めて整えます。ホームセンターなどでお墓用の洗剤も売られていますが、墓石の材質にもよりますので洗剤は使わずに水洗いで十分です。

1. 墓石を洗う

墓石に水をかけてスポンジややわらかいたわしで汚れや苔を落とします。文字の彫り込み部分など細かいところは歯ブラシを使います。

2. 雑巾で拭く

汚れが落ちたら水で洗い流し雑巾で拭きます。

3. 付属品を洗う

花立などの付属品や小物もきれいに洗って水を替えておきます。

4. 周辺の掃除

周りの雑草を抜いたり、落ち葉を掃き集めます。

監修

霊園墓地の大塚(外部リンク)

Text by:AISA
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