多磨葬祭場(日華斎場)は、東京都府中市にある株式会社日華の火葬場です。火葬料金は等級と年齢で変わり、申し込みは葬儀社を通して行います。収骨容器は持ち込めません。この記事では、料金・休憩室・営業時間・アクセス・持ち込みのルールを、公式サイトの案内をもとに整理します。分骨など公式サイトに記載がない点は、確認すべきこととしてまとめました。
多磨葬祭場(日華斎場)の使い方|火葬料金・アクセス・営業時間と、収骨容器の持込不可・分骨の注意点
多磨葬祭場(日華斎場)とは?まず押さえたい基本情報
東京都府中市の多磨霊園のそばにある火葬場で、株式会社日華が運営しています。一般には「多磨葬祭場」「日華斎場」と呼ばれますが、公式サイトでは火葬棟を「葬祭場」、同じ敷地の式場を「日華斎場」と呼び分けています。公営の火葬場ではなく、民間企業の施設です。
多磨葬祭場(日華斎場)の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営 | 株式会社日華(昭和6年に開設) |
| 所在地 | 東京都府中市多磨町2丁目1番地1 |
| 電話 | 042-361-2174 |
| 火葬炉・休憩室 | 火葬炉14基、休憩室14室(総合案内の記載) |
| 火葬室の種類 | 特別殯館(完全個室)、特別室、最上等室 |
| 式場 | 思親殿(大斎場・〜150名)、行華殿(小斎場2室・〜50名)、はなれ(家族葬向け・〜12名) |
| 営業時間 | 9:00〜21:00(友引前日は9:00〜17:00) |
| 火葬の受付 | 9:00〜15:00までの出棺 |
申し込みは、個人が斎場へ直接ではなく、葬儀社を通して行います(公式サイトのよくある質問より)。なお、休憩室の数は、総合案内では「14室」、火葬棟のページでは「大小18の多彩なお部屋」と、表記が一致していません。実際の部屋の数や空きは、葬儀社を通じて確認してください。
火葬料金|等級と年齢で変わる
火葬料金は、火葬室の等級(特別殯館・特別室・最上等)と、大人・小人の区分で決まります。市民葬・区民葬・減額・公費の枠も設けられています。以下は、公式サイトの料金表(2025年4月1日現在)の数字です。火葬料金は非課税です。
火葬料金(1名あたり・非課税)
| 等級 | 大人 | 小人(満6歳以下) |
|---|---|---|
| 特別殯館 | 170,000円 | 90,000円 |
| 特別室 | 120,000円 | 50,000円 |
| 最上等 | 90,000円 | 42,000円 |
| 市民葬 | 72,000円 | 34,500円 |
| 区民葬 | 59,600円 | 34,500円 |
| 減額・公費 | 39,000円 | 21,000円 |
このほか、胎児は32,300円、改葬用の箱(30cm×50cm×60cm)は20,000円〜と記載されています。
市民葬・区民葬・減額・公費の枠が、どの自治体の住民で、どんな条件のときに使えるかは、公式の料金表には書かれていません。お住まいの市区町村の窓口か、依頼する葬儀社で確認してください。
火葬のほかにかかる費用|休憩室・保棺・収骨容器
火葬料金のほかに、火葬のあいだ待つ休憩室、ご遺体を預かる保棺、収骨のための容器の費用がかかります。通夜や告別式を同じ敷地の式場で行う場合は、式場料金が別にかかります(思親殿418,000円、行華殿253,000円、はなれ143,000円。いずれも税込で、初七日を含むと注記されています)。
休憩室の料金(税込)
| 部屋 | 人数 | 料金 |
|---|---|---|
| 新館1階 1号 | 50名 | 22,000円 |
| 新館1階 2号 | 50名 | 25,300円 |
| 新館2階 1・2号 | 60名 | 22,000円 |
| 新館2階 華 | 35名 | 22,000円 |
| 新館2階 凛 | 18名 | 18,700円 |
| 本館1階 皐月 1・2号 | 25名 | 17,600円 |
| 本館1階 皐月 3号 | 28名 | 18,700円 |
| 本館1階 皐月 5号 | 11名 | 9,900円 |
| 本館2階 桐 1・2号 | 26名 | 19,800円 |
| 本館2階 桐 3・5号 | 14名 | 12,100円 |
| 椅子席(10人まで) | — | 1人880円 |
公式サイトには「休憩室のご指定は承っておりません」とあります。人数に合う部屋になるかどうかは、葬儀社を通じて確認が必要です。
保棺(ご遺体を預かる料金)は、冷蔵で大人8,800円、冷凍で大人10,450円と記載されています(日数などの単位は公式の表に明記なし)。そのほか、証明書料金550円、戒名記名料金1,100円、壺バッグ880円の記載があります。証明書の種類は表に書かれていないため、必要な書類を葬儀社に確認してください。
費用の組み合わせ例(SOBANI編集部の試算)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 火葬料金(最上等・大人) | 90,000円 |
| 休憩室(華・35名) | 22,000円 |
| 収骨容器(白壺・白覆・7寸) | 13,530円 |
| 合計 | 125,530円 |
この例には、式場、保棺・安置、証明書、搬送、葬儀社の費用は含まれていません。実際の金額は、プランや条件で変わります。
予約と営業時間|申し込みは葬儀社経由
多磨葬祭場は、葬儀社を選んだうえで、葬儀社から申し込む形です。日程や空きは葬儀社を通じて確認します。公式サイトに記載のある営業の目安は、次のとおりです。
営業時間と受付の目安(公式サイトの記載)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00〜21:00(友引前日は9:00〜17:00) |
| 火葬の受付 | 9:00〜15:00までの出棺 |
| 保棺の面会 | 9:00〜15:00(葬儀社から事前に連絡。直接火葬場に集合する場合は10名まで) |
| 式場の控室 | 16:00〜21:00、翌日8:00〜14:00(はなれは翌日8:00〜13:30) |
| 門の開閉 | 閉門は通夜終了次第、開門は午前7時30分 |
友引の日に火葬を受け付けているかどうかは、公式サイトの本文には書かれていません。友引の前日だけ営業時間が17時までと短くなっている点が分かる程度です。友引の日の扱いは、葬儀社に確認してください。
アクセス|最寄り駅・バス・駐車場
最寄りの鉄道駅は、西武多摩川線の多磨駅(徒歩10分)です。京王線の多磨霊園駅からはバスかタクシーを使います。公式サイトに載っている行き方は次のとおりです。
駅からのアクセス(公式サイトの記載)
| 最寄り駅・路線 | 行き方 |
|---|---|
| 多磨駅(西武多摩川線) | 徒歩10分(武蔵境駅で乗り換え。乗り換えに10〜15分ほど見込む) |
| 多磨霊園駅(京王線) | 京王バス(武蔵小金井駅南口行)「多磨霊園表門前」下車、徒歩10分。タクシー約8分 |
| 東府中駅(京王線) | ちゅうバス(多磨町ルート)「多磨葬祭場前」下車、徒歩0分 |
| 調布駅(京王線) | タクシー約15分 |
| 武蔵小金井駅(JR中央線・南口) | 京王バス(多磨霊園駅行)「多磨町」下車、徒歩5分。タクシー約10分 |
| 武蔵境駅(JR中央線・南口) | タクシー約15分 |
駐車場は「あるが、公共交通機関が基本」
公式サイトのよくある質問には「約50台の駐車スペースがあります」とありますが、同じサイトで「場内が狭いため、マイクロバス・ハイヤー及び公共の交通機関をご利用いただき、自家用車はご遠慮いただきますようお願いいたします」ともあります。火葬や告別式で来場する場合は、1つの喪家につきマイクロバス2台、車両3台までで、3台を超える場合はマイクロバスの利用を求められます。通夜は場内の駐車場に限りがあるため、できるだけ公共交通機関で、とされています。大型バスの乗り入れは禁止です。
火葬当日の流れと、斎場内の決まりごと
公式サイトの案内から分かる範囲で、当日の動きを整理します。所要時間など、公式サイトに書かれていない点は、葬儀社に確認してください。
当日の流れ(公式サイトの記載をもとにSOBANI編集部で整理)
| 順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 出棺(火葬の受付は9:00〜15:00までの出棺) |
| 2 | 炉前ホールでお別れ(祭壇の利用は10名まで、5分以内) |
| 3 | 休憩室で待つ(指定はできない) |
| 4 | 収骨室で収骨(特別殯館・特別室・最上等のそれぞれに収骨室がある) |
炉前ホールと収骨室での撮影はできません。休憩室では、おにぎり・サンドイッチのみ持ち込めます(詳しくは次の章)。火葬にかかる時間や、収骨の案内が出る時刻は、公式サイトに記載がありません。
持ち込みルール|収骨容器・食事・副葬品
多磨葬祭場は共同の施設で、持ち込みには決まりがあります。とくに、収骨の容器は自分で用意したものを使えない点に注意が必要です。
持ち込みについての公式サイトの記載
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 収骨容器 | 持ち込みは堅くお断り |
| 食事(火葬での休憩室) | おにぎり・サンドイッチのみ持ち込み可。お弁当・お菓子・飲料は不可(斎場で販売) |
| 食事(式場) | 仕出し料理は葬儀社に相談 |
| 花環 | お断り(生花は葬儀社へ) |
| 副葬品 | 最小限に。ビニール製品、化学合成繊維、発泡スチロール製品などは不可 |
| 楽器・音響機器 | 持ち込み・使用は遠慮 |
収骨容器の持ち込みができないため、家で選んでおいた骨壺を、火葬場での収骨にそのまま使うことはできません。収骨には、斎場の容器を使います。
収骨容器の種類と価格|サイズは号数と寸で表示
収骨容器は、白壺のほか、備前焼、九谷焼、大理石、青磁などが料金表に載っています。サイズは「7寸(2号)」「6寸(3号)」のように寸と号数で表され、ここでは代表的な組み合わせを抜き出しました。覆い(カバー)の種類で価格が変わるため、下の表は代表的な行の金額です。
収骨容器の価格(税込・料金表から代表的な行を抜粋)
| 種類 | 7寸(2号) | 6寸(3号) | 2.5寸(7号) |
|---|---|---|---|
| 白壺(白覆) | 13,530円 | 12,100円 | 2,530円(乙袋) |
| 青磁 | 36,740円 | 33,110円 | 7,480円 |
| 大理石 | 49,500円 | 44,000円 | 12,540円 |
| 九谷焼(銀彩) | 50,600円 | 46,200円 | 16,060円 |
| 備前焼 | 110,000円 | 96,910円 | 36,520円 |
白壺には、このほか5寸(4号)9,900円、4寸(5号)6,050円、3寸(6号)の甲袋2,970円などの小さなサイズがあります。備前焼は一点ものなので色やデザインが異なり、名前や戒名の刻印ができません。数量にも限りがあります。
どのサイズが、どの地域・どの体格のときに使われるかは、公式サイトに説明がありません。収骨のときにどのサイズになるかは、葬儀社を通じて斎場に確認してください。
分骨と収骨のあと|公式サイトに記載がない点は、事前に確認を
火葬後の遺骨を複数に分ける「分骨」については、後述の関連記事も参考になります。多磨葬祭場の公式サイトには、分骨できるかどうか、申し出の時期、証明書の手数料、部分収骨ができるかどうかの記載を確認できませんでした。ほかの火葬場の運用をそのまま当てはめず、早めに葬儀社を通じて斎場に確認してください。
確認しておきたいことの例は、次のとおりです。
- 分骨ができるか。できる場合は、火葬の前に申し出るのか、収骨の場で申し出るのか
- 分骨用の容器を、斎場で購入できるのか。持ち込めるのか(収骨容器の持ち込みは不可と明記されています)
- 分骨証明書が必要な場合、発行の手数料と受け取り方
- 全収骨になるのか、一部を残すことができるのか
分骨や収骨後の扱いの一般的な解説は、分骨とは?や、東京博善の桐ヶ谷斎場を例にした桐ヶ谷斎場の骨壺・分骨の記事でも整理しています。運用は火葬場ごとに違うため、桐ヶ谷斎場の内容をそのまま多磨葬祭場に当てはめないでください。
東京の火葬料金や火葬場の事情の全体像は、東京の火葬料はなぜこんなに高い?にまとめています。
収骨のあと、遺骨をどうするか
収骨を終えると、多くの場合はいったん骨壺を自宅に持ち帰ります。納骨の時期に決まりはないため、四十九日や一周忌まで自宅に安置しながら考える方も少なくありません。選択肢の例は、墓所への納骨、納骨堂、永代供養、散骨、手元供養などです。
自宅を納骨の場所にするという選択肢
遺骨を自宅に置くこと自体は、法律で禁じられていません。一方で、墓地以外の場所に遺骨を埋めること(庭への埋葬など)は、墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)の第4条で禁止されています。
火葬場で受け取った骨壺とは別に、遺骨の一部を手元に置きたい方には、ZAYU(自宅納骨のミニ骨壺)という選択肢があります。ご遺骨を納める中壺の容量は約20ccで、粉骨は必須ではありません。ひとかけらをそのまま納める方もいれば、粉骨して大さじ1杯強を納める方もいます。多磨葬祭場では収骨容器の持ち込みができないため、まず斎場の容器で収骨したあとに、自宅でどうするかを考える形になります。分骨ができるかどうかは、先に述べたとおり斎場への確認が必要です。
手元供養の考え方は、手元供養とは?始め方や費用の目安でも紹介しています。
利用前のチェックリスト
- 葬儀社を通して、希望の日時の空きを確認した
- 友引の日や、友引の前日の扱いを確認した
- 火葬料金の等級(特別殯館・特別室・最上等)と、市民葬・区民葬などの枠が使えるか確認した
- 休憩室の人数と料金を確認した(部屋の指定はできない)
- 来場する人数と、交通手段(バス・タクシー・車)を決めた
- 収骨容器は斎場のものを使う(持ち込み不可)と、家族に伝えた
- 分骨をしたい場合は、できるかどうかと手続きを、早めに確認した
- 副葬品は最小限にし、ビニールや化学繊維のものを避けた
よくある質問
個人で直接、火葬を申し込めますか?
公式サイトでは、葬儀社を選んだうえで、葬儀社から申し込む形と案内されています。
自分で用意した骨壺を使えますか?
収骨容器の持ち込みは「堅くお断り」と、公式サイトに書かれています。斎場の収骨容器を使います。
火葬のあいだ、飲み物や食べ物は持ち込めますか?
休憩室では、おにぎりとサンドイッチのみ持ち込めます。お弁当・お菓子・飲料は持ち込みを控えるよう案内されており、お菓子や飲料は斎場で販売しています。
自家用車で行けますか?
駐車スペースは約50台とされていますが、場内が狭いため、公共交通機関の利用が求められています。火葬・告別式では車両3台まで(マイクロバス2台)という目安があります。
分骨はできますか?
公式サイトには記載を確認できませんでした。葬儀社を通じて、早めに斎場へ確認してください。
まとめ
多磨葬祭場(日華斎場)は、府中市にある株式会社日華の民間の火葬場で、火葬料金は最上等で大人90,000円から、特別殯館で170,000円です(2025年4月1日現在の公式料金表)。申し込みは葬儀社経由で、収骨容器の持ち込みはできません。分骨や収骨の運用は公式サイトに書かれていないため、ほかの火葬場の情報で判断せず、早めに確認することが大切です。
収骨のあとの遺骨をどうするかは、急いで決める必要はありません。自宅で安置しながら、家族で話し合って決めてください。
火葬のあとの供養も、あわせて考えておきませんか
収骨のあと、遺骨をどこに納めるかは、急いで決めなくても大丈夫です。手元供養や自宅納骨という選択肢もあります。家族で話し合うきっかけにしてください。
出典・参考資料
本記事で使用した数字・事実の出典です(最終確認日:2026年10月27日)。
- 株式会社日華 日華斎場 総合案内(所在地・電話・施設概要・営業時間)
- 株式会社日華 日華斎場 料金表(2025年4月1日現在)
- 株式会社日華 日華斎場 ご喪家様へのお願い(営業時間・駐車場・持ち込み・飲食)
- 株式会社日華 日華斎場 副葬品について
- 株式会社日華 日華斎場 収骨容器
- 株式会社日華 日華斎場 葬祭場(火葬室・お待合室)
- 株式会社日華 日華斎場 アクセス
- 株式会社日華 日華斎場 葬儀によくある質問
- 墓地、埋葬等に関する法律(e-Gov法令検索)
※表は、公式サイトの記載をもとにSOBANI編集部で整理しました。料金・営業時間・運用は変わることがあります。利用の前に、葬儀社または斎場でご確認ください。
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